今まさに、「この国のかたち」が大きく変り始めています。どのように対応すべきか、国では2050年の日本のあるべき姿を提示する『新たな「国土のグランドデザイン」』の構築を省庁が横断したチームで進めています。
今回は、2050年の「国土のグランドデザイン」について伺い、地域の現場の実情に合わせた課題解決に向けて、先進的事例に学ぶとともに、忌憚のない意見交換の中で、実践に結びつける議論の場を設けます。
〔テーマ〕
○地域の自立・持続可能性を考える -地域社会のひと・知恵・場の連携-
〔1日目〕5月16日(金)
(1)開会挨拶:13:30~13:50
(2)基調講演:13:50~14:30
2050年「国土のグランドデザイン」
人口減少社会というこれまでに経験したことがない大きな社会変化とどう向き合い、どう対処するかべきか、大きな視点で考える必要があります。国土交通省が策定中の『新たな「国土のグランドデザイン」』をもとに、2050年の日本のあり方について検討します。
講師:花岡洋文氏(国土交通省国土政策局長)
(3)最新事例 14:30~15:00
「インフラの老朽化対策と投資マネジメント」
インフラの老朽化対策が喫緊の課題となる中、昨年末に社会資本整備審議会より「インフラの維持管理・更新」についての答申が出され、戦略的維持管理・更新の方針が示されました。総務省では、老朽施設の撤去費用も含めた支援策が始まりました。施設の長寿命化策も含めて、未来へのインフラ投資をどうするかを検討します。
事例発表者:流山市
(4)課題提起・ディスカッション① 15:00~16:20
「コンパクト化とネットワーク化のまちづくり」
豊かで、安心して暮らせる生活環境をどう構築していくか。ハード面・ソフト面ともに、必要に応じた多目的化・複合化・共用化という弾力的な整備と運用が求められています。コンパクト化とネットワーク化を切り口に、賢く縮むまちづくりについて検討します。
講師:藤山浩氏(島根県中山間地域研究センター研究統括監)・・・郷の駅構想
網野禎昭氏(法政大学教授:建築学)・・・スイスの集落事情
土居洋平氏(東北文教大学准教授:社会学)…まちの駅
コーディネーター:山下祐介氏(首都大学東京准教授:社会学)・・・限界集落と二箇所居住
(5)課題提起・ディスカッション② 16:30~17:40
「地域拠点の可能性」
人口減少のなか、多世代社会をいかに再生していくのか、豊かで安心して暮らせるための生活環境をどうつくるのか。地域の活動と密接にリンクした拠点を構成し、世代の再生産をどのようにおこなうのか?地域拠点の可能性について検討します。
講師:国土交通省国土政策局・・・「小さな拠点」づくりの事例
東日本旅客鉄道株式会社・・・地域の魅力の発信拠点 「のもの」の事例
活動実践者・・・地域の拠点の実際
コーディネーター:土居洋平氏(東北文教大学准教授:社会学)
(5)交流会 18:00~20:00
〔2日目〕5月17日(土)
(1)テーマ別分科会 9:00~13:00
※以下のテーマ部会から、市町村長の希望に合わせて調整します。
第1分科会:持続可能なまちづくり
○小さな拠点づくりとネットワーク化・コンパクト化
○二地域居住と過疎集落の自立・・・二重の住民登録制の可能性も視野に入れて
○公共施設の多機能・長寿命化 等を予定
ゲスト:国土交通省、長澤悟氏(東洋大学教授)、網野禎昭氏(法政大学教授)、他
第2分科会:社会インフラマネジメント
○社会インフラ整備と老朽化対策
○少子高齢社会における社会インフラの整備・・・維持更新と公民連携を中心に
・公民連携をどう進めるべきか。公民連携の視点・目標
・維持管理業務の包括的発注の試みと問題点。地域維持型契約について 等を予定
※地域維持型契約とは、過疎地域におけるインフラの維持管理の担い手となる建設企業の体制確保のための発注方式。社会資本の維持管理を「地域JV」に対して包括的に発注することで「効果的・効率的維持管理」と「地域事業の担い手確保」の両立を企図するもの。
ゲスト:国土交通省、総務省、他
第3分科会:防災・危機管理の強化
○自治体のトップの危機管理スキルの向上、危機管理体制づくり、業務継続計画(BCP)の策定
○被災地の経験に学ぶ
○地域の防災力向上支援・・・地区防災計画の策定 等を予定
ゲスト:内閣府、他
第4分科会:教育・子ども政策
○地域や企業の支援による教育力の向上・・・土曜授業の可能性、ほか
○教育行政改革と新教育長の創設
○学校間連携、地域と学校の連携について、等を予定
ゲスト:文部科学省、他
(2)全体会議 13:15~14:00
(3)終了 14:00
※プログラム内容やゲスト等につきましては、変更となる可能性がございますのでご了承ください。