第21回全国首長連携交流会が開催されました!.

平成28年5月27日(金)、28日(土)に東京都六本木の政策研究大学院大学で第21回全国首長連携交流会が開催されました。

全国首長連携交流会では、「現場に答えがある」という信念のもと、全国の有志首長が集い、国の政策担当者、学識経験者、民間の方々を交え、「地域からのくにづくり」について本音の意見交換を行ってきました。地域社会が現在直面し、あるいは将来に予想される課題の解決に向けて、優れた先行事例に学ぶとともに、実践に結び付ける議論を展開してきました。
毎年一回、この時期に会合を重ね、今回は21回目を迎えます。これまで参加の皆さん方からは、全体会、テーマ別部会、そして交流会を通じて、「自由な雰囲気での議論、情報交換ができた」「同じ課題、悩みを持つ首長さんとの新たなつながりを得られた」「中央官庁の皆さんや民間の方とのネットワークができた」等の積極的な評価をいただいております。
今回は、「地方創生と地域経営」をテーマに、プログラムを構成しました。もう一つのテーマとしては、「女性と地域づくり」について議論を行いました。
現場を持つ基礎自治体としては、地域の実情に合わせた弾力的な自治体運営が求められています。日本の将来展望と足元の基盤を確認しつつ、地域社会がどう自立して、住民の豊かな生活を構築していけるかを多角的に考える場となりました。

□日 時:平成28年5月27日(金)13:30~18:00 18:00~交流会
_____5月28日(土) 9:30~16:45 17:20~交流会
□場 所:政策研究大学院大学(東京都港区六本木7-22-1 TEL:03-6439-6000)
_____受付・全体会場:想海楼ホール(1階)
□主 催:全国首長連携交流会(会長:松崎秀樹・浦安市長)
□共 催:提言・実践首長会 (会長:久住時男・見附市長)
□後 援:政策研究大学院大学

□基本テーマ
「地方創生と地域経営、女性視点の地域づくりを考える」

□プログラム
<1日目 5月27日 >
基調講演&シンポジウム「地方創生と地域経営」
基調講演「地域が生き残るための地域経営の方策について」
__猿渡知之氏(総務省大臣官房審議官(地方創生・地方情報 セキュリティ担当))
【パネリスト】
__松永桂子氏(大阪市立大学准教授)
__﨑田恭平氏(宮崎県日南市長)
__松崎秀樹氏(千葉県浦安市長)
__猿渡知之氏(総務省大臣官房審議官)
【コーディネーター】
__大江正章氏(コモンズ代表)報告者

・報告「日本版首長誓約」の導入に向けて…エネルギーの地産地消
__竹内恒夫氏(名古屋大学社会システム情報学科教授)
__杉山範子氏(名古屋大学社会システム情報学科准教授)

・シンポジウム「女性と地域づくり」
【パネリスト】
__佐村知子氏(まち・ひと・しごと創生本部事務局 地方創生総括官補)
__若新雄純氏(慶應義塾大学 大学院政策・メディア研究科特任講師)
__野老真理子氏(大里総合管理(株)代表取締役)
__大久保明氏(鹿児島県伊仙町長)
【コーディネーター】
__土居洋平氏(跡見学園女子大学准教授、地域交流センター副代表理事)
〔交流懇親会〕18:00~
・当日の講師や省庁関係者、当会応援メンバー等にもご参加いただき自由な情報交換の場とし、市町村長同士も、交流を深めていただく場となりました。
・参加した自治体の方が地域の特産・名産を持ち寄り、皆さんで試食・試飲をしながらお互いの交流促進に役立てていただきました。

<2日目 5月28日(土)>

(1)テーマ別分科会 9:30~12:30
第1分科会:「循環型社会」部会…持続可能な地域経営を考える
地方創生の総合戦略とは、持続可能な地域社会の構築とも言えます。地域経済の自立・安定化の観点から、地域資源を活かした地産地消型産業の推進、地域内の再生可能エネルギー政策、暮らしを豊かにする環境対策、等について、事例を元に検討しました。また、日本版「首長誓約」では、首長のイニシアティブにより、「エネルギーの地産地消」、「温室効果ガスの大幅削減」、「気候変動などへの適応」を推進し、「地域創生」と「地球貢献」の実現を図ります。
【座長】高橋浩人氏(秋田県大潟村長)
【話題提供者】
__萩原喜之氏(NPO法人地域の未来・志援センター理事)
__梶山恵司氏(世界バイオエナジー協会常任理事)
__山本政雄氏(一般社団法人 中之条電力代表理事)ほか

第2分科会:「観光連携」部会…地域連携の観点から観光振興策を考える
2020年の東京オリンピックも影響して、外国人観光客が増えています。観光客の脚をどこまで各地方に繋げられるか。地域の観光振興策について、地域連携の観点から検討しました。特に、LCCを活用した観光客誘致、空港のある地域連絡協議会が推進する「空の駅」ネットワーク構想、「まちの駅」を活用した暮らしぶり観光、等について検討しました。
【座長】吉田昭二氏(成田市副市長)
【話題提供者】
__丁野朗氏(日本観光振興協会常務理事)
__三浦知雄氏(鉄道・運輸機構審議役)
__難波江任氏(愛媛まちの駅連絡協議会会長)
__福田義一氏(まちの駅ネットワークかぬま顧問)ほか

第3分科会:「地域の人材育成」部会…官民一体で地域の人材育成を考える
まちづくりは人づくりと言われますが、地域を担う人材育成については、本人の気づきと地域との関係が重要です。NPOの取り組みや大学の地域研究、スタディーツアーなど、種々の実践例を参考に、地方の雇用創出も踏まえて、地域を担う人づくりについて検討します。国が進める官民一体となった地域人材育成事業「地方創生カレッジ」についても情報共有しました。教育的視点に限らず、雇用や人事の視点からの人材育成も検討しました。
【座長】 三浦正氏(福岡県篠栗町長)
【話題提供者】
__安部敏樹氏(一般社団法人リディラバ代表理事)
__佐藤秀雄氏(文部科学省社会教育課課長補佐)
__渡辺栄二氏(文部科学省地域・学校支援推進室長)
__渡辺正道氏(厚生労働省地域雇用対策室長)
__西田紫郎氏(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官補佐)、ほか

第4分科会:「公共施設の活用」部会…新しい公共施設の在り方と活用を考える
利用度の低い公共施設の統廃合、活用強化は、自治体共通の課題です。同時に地域活動において、人々の出会いとコミュニケーションを生みだす「場づくり」は極めて重要です。地域づくりの新たな視点から、公共施設の有効活用の仕方、住民とのコンセンサスつくりなどについて検討しました。
【座長】小松政氏(佐賀県武雄市長)
【話題提供者】
__西原茂樹氏(静岡県牧之原市長)
__花井裕一郎氏(NPOオブセリズム理事CEO、元小布施図書館長)
__杉浦久弘氏(文部科学省文教施設企画部施設企画課長)ほか

第5分科会:「地域経営と女性」部会…女性が活躍できる豊かな地域づくりを考える
女性活躍推進法が制定され、女性が活躍する社会の実現へと動き始めました。若い世代の田園回帰が注目されていますが、一方で、最近の若い女性が東京流入の増加傾向を示す調査結果も出ています。女性が魅力を感じる地域づくりが求められます。また、男女の意識改革こそ最大の課題だとも言われています。職場や地域活動において、女性が活躍でき、暮しが豊かになる地域づくりに向けて、自由に本音で語り合いました。
【座長】 鈴木力氏(新潟県燕市長)
【話題提供者】
__定塚由美子氏(内閣官房内閣人事局内閣審議官)
__佐藤一絵氏(農林水産省就農・女性課長)
__藤田とし子氏(まちひと感動のデザイン研究所代表)ほか

(2) 分科会報告と全体ワークショップ 13:30~16:30
コメンテーター
__西田紫郎氏(内閣官房まち・ひと・しごと創生本部事務局参事官補佐)
__山下祐介氏(首都大学東京准教授)
__藤田とし子氏(まちひと感動のデザイン研究所代表)

参加市町村長、ほか1日目の全体会、2日目各分科会で議論されたテーマを掘り下げとことん議論しました。
(3閉会の挨拶 16:30~16:45
〔交流懇親会〕 17:20~19:20
・当日の講師や省庁関係者、当会応援メンバー等にもご参加いただき、自由情報交換の場にしました。市町村長同士も、交流を深めていただく場といたしました。